キノコを救った非暴力コミュニケーション（NVC）
ども、キノコです。
知っていらっしゃる方もいるかとは思いますが、簡単に僕について話しておくと、
僕は今年の4月に新卒一年目でITベンチャー企業に就職し、
2ヶ月の研修期間が終わろうとする最中、ストレスが原因で、
突発性難聴になり、抗うつ状態と診断されました。
そして6月7月の2ヶ月間を休職し、7月31日付で会社を退職しました。
この4月〜8月までの5ヶ月でどの時期が一番しんどかったのか。
それは6月です。
誰にも状況を話すこともなく、一人で自炊や体を鍛えたり、
読書したり、毎日メモに自分のことを振り返る毎日。
シェアハウスなので、皆にバレないように近くの24時間のカフェで1日過ごすこともありました。
たまに見つかった時は返す刀「有給です」と誤魔化していました。
おそらく同じ理由を使いすぎて、「こいつ一年目なのに、めっちゃ有給取るやん」
と思われていたかもしれません。
とにかく人に話せる状況ではなかったんです。
自分のことが全く分からずに、毎日パニック状態。
「コレだ！」と思うものが見つかって、やる気が上がっても、
1日寝ると、気持ちが変わって、気付けば1日前にやろうとしていたことはせず、
YouTubeを一日中見ている。
そんな毎日の繰り返しでした。
今でさえ、色んな顔や性格がある自分、すべて含めて自分だと分かったのですが、
当時はどれが本当の自分なのかが分からず、自分に対して疑心暗鬼になっていました。
自分の気持ちもこれからのこともよく分からないので、
他人に何も話せることはないし、もし適当なことを言って、
信頼されなくなったらどうしようと思い、余計に閉じこもってしまう。
今は心の拠り所になった親にもシェアハウスの人にも誰にも話さない日々。
友達はYouTubeだけでした。
iさんとの出会い
負のスパイラルがぐるぐる回っていたある時、
シェアハウスの同じ時期ぐらいに越してきた方（ iさん）と話す機会がありました。
その時に何を話したかは覚えていませんが、
おそらく会社を休んでいると言って、軽く話を聞いてもらった気がします。
その流れでとあるイベントを紹介してもらいました。
それがタイトルにある非暴力コミュニケーション(NVC)のイベントでした。
最初は「なんだイベントの勧誘かよ」と正直思いました。
そしてイベントの日が近づくにつれ、「断ろう」と思っていました。
そんな中、なぜ僕が参加したのかが本当に思い出せないのですが、
当日僕はイベント会場にいました。
総勢20人弱のコミュニティ。すっごく怖かったです。
まだ人ともろくに話ができない状態。
でもそんな時には外面が良い自分がいつも出てくれるので何とかやり過ごせました。
iさんに現状を伝えていて、言いやすくなったからか、自己紹介の時に僕はおそらく鬱だと言いました。
あれ？居心地がいい
そして、少し経って僕は思います。
「あれ？この空間居心地がいいぞ」
なんでだろう。
その理由は２つありました。
その1
「非暴力コミュニーケションが心地いい」
そもそも非暴力コミュニケーションとは
非暴力コミュニケーション（ひぼうりょくコミュニケーション、英: Nonviolent Communication、英語の略称NVC）は、コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法である。非暴力コミュニケーション - Wikipedia
少し曖昧ですが、実施した内容は自分の感情が震えた出来事を思い出して、
その時の気持ちや様子、どんなこと・ものがその時の自分を表していたかを
30枚近くある単語から選ぶ。
それが終わったら、ペアの人が自分のその出来事を感じ、
フィーリングで同じように単語を選ぶ。
自分が選んだ単語とペアが選んだ単語を合わせて、自分は5枚のカードを選ぶ。
それで自分の深層にあるものを理解するというもの。
また対人関係のコミュニケーションにおける反応の仕方や考え方を学びました。
僕にとって、衝撃だったのは自分自身の
”深層を理解する”や”ヒントになり得る”ことだけを紹介していたこと。
このNVCという概念はあくまでツールなんだ。
だから強制力はなく、自分に合う人は使えばいいという姿勢がすごく
その時の自分に心地よかったんです。
また自分自身、そして人との関係性において、苦しんでいた自分にとって、
最初行った自分の深層を知るトレーニングと
後半にした人との接し方はまさにドンピシャだったのです。
詳しくは省きますが（まだあまり理解していないのでw）、
すごく助けられました。
その2
「講師の先生が心地いい」
あらかじめ言っておくと、講師の方は有里さんという方。
僕が思うにNVCよりも有里さんのおかげで
その空間を心地いいと感じたんじゃないかなと思います。
色んなイベントに行ったり、色んな人に会ってきましたが、
こんなにも初対面なのに、平和で安心できる人、そして空間は今までありませんでした。
最初に有里さんはおそらく（はっきりは覚えてないw）言いました。
「この場が嫌になったら、気軽に出て行っていい」と。
僕たちに自由を与えてくれました。
また、めちゃくちゃ正直に素直にご自身が思うことを仰られていました。
「私はこう思う」「こんなことがあって・・・」
など内容は覚えていませんが、すごく気持ちの良い人間らしい方だなと思いました。
聞こえない時は「もう一度その部分教えてください」と言ったり、
もしかすると普通のことなのかもしれませんが、
僕にとって、その自然体さがすごく心に残りました。
さらに「これからコレをするか、アレをするか、どちらがいいですか？」
と僕達側の意見も取り入れながら、イベントを進めていらっしゃいました。
イベントには目的があり、そのゴールを達成するために、
運営者が無理にゴールに持っていく印象をずっと持っていたので、
こうやって相談をしながら、その場の意見に合わせて決めていくやり方は驚きました。
自然体・・幸せになるヒント
今こうやって文字にしてみると、すっごく当たり前のことなのかもしれません。
ただそれをしている人、できている人はそんなにいないと思います。
NVCもビックリするような大きな気付きは正直ありません。
ですが、僕の奥底に眠っていた人間としての感覚、自分らしさ、自然体、
無駄な要らない部分を排除して、考えられるヒントになったのかなと思います。
ちなみに、イベントの数日後に
僕は身近な人に自分の状況を伝えられるようになりました。
それは間違いなく、NVCに出会ったこと、
イベントに出会ったこと、有里さんに出会ったからだと思います。
2ヶ月前、まだ誰にも鬱を言えずに一人で苦しんでいて、どこにも居場所がなかった時、とあるイベントに参加した。その時の主催者と数日前に会ったのだが、「顔が全く違って分からなかった」と言われた。
— キノコ/ 心&人と向き合う人 (@M1oo5) 2018年8月30日
そのくらい、感情を出すことや心の拠り所(余裕)を持ってることは大事。
僕はNVCと有里さんに救われました。
ただ僕に限らず、幸せになりたい人や人間関係に悩んでいる、
心が分からないな思っている方は多いのではないでしょうか。
事実、僕がカミングアウトした時に、
何人もの方が「実は私も・・・」と勇気を持って教えてくれました。
今もTwitterなどのオンライン上でも沢山の悩んでいる方を拝見します。
そこで、僕はこう強く思いました。
「もう一度改めてNVCを有里さんから学びたい」
「iさんがきっかけをくれたように、今度は僕が皆に伝えたい」
何でも言いますが、正直そんなに理解はしていません（笑）
ただ僕は幸せになるヒントがNVCにはあると確信しています。
僕はそう決めたのです。その瞬間に有里さんにメッセージを送っていました。
NVCのイベントやるよ〜
そして、来たる9月23日14時〜17時に
2回目のNVCを開催してもらうことになりました。
講師はもちろん有里さん。僕ももちろん参加します。
興味がある方は是非お越しください〜
↓Facebookのイベントページです！
