ガチリアル本音ブログ

自分らしく自分の人生を歩む

【体験記】ヒッチハイクが学生だけのものって誰が決めたんだ

ども、キノコです。

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ふと思い立ち、この間、東京→京都で初めてヒッチハイクをしてきました。

やりたい100のリストにもあるので、ちょうど良い機会でした。

皆さん、ヒッチハイクにどんなイメージをお持ちでしょうか。

結論、すごくエキサイティングで、かなり良かったです。

もちろんヒッチハイクそのもの、そして出会いも格別に良かったんですが、

また別の部分で不思議な感情になって、

「あれ、これってなんでだろ。面白いかも」

となったことがあったので、そちらを今回はシェアしたいなと思います。

 

したことがある方は分かるでしょうが、

ヒッチハイクは人によって、感じ方も違えば、

出会いももちろん違うので、ストーリーが違います。

そこがまた面白い!!

このブログはヒッチハイクをしたことがないけれどしてみたい方、

したことあるけれど、僕がどんなストーリを経験して、

どんなことを得たのかが気になる方に読んでいただければと思います。

 

 

キノコのヒッチハイクストーリー

(顔出し&名前の許可は取っております。取れていない方は似顔絵とあだ名です)

 

一人目:最強に素が出しやすいOさん

まず小耳に入れて欲しいことが一つ。

それはこの日が、お盆の1日目だということ。

 

よく考えてみてほしいんですが、

あなたがもし家族、友達、恋人とお盆初日に、

車でどこかに行こうとなった時に

見知らぬ顔でか男一体を車に乗せたいでしょうか?

「絶対嫌だ」

こう思うに違いないです。笑

 

そして僕は東京のヒッチハイクの名所の用賀に向かい、

ついにヒッチハイクをスタートさせました。

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(これやってみたかってんの図)

 

おそらくスタートは16時くらいだったと思います。

ほんの40分くらいで、とある車が止まってくれました。

ここで少し気づくのですが、ヒッチハイク辛いよあるあるランキング上位の

・何百車という車が通り過ぎていく

・車内で指さされて笑われる

・なんとなくの孤独感、虚無感

全くもってこれらの辛さを微塵も感じませんでした。

これは今後もずっとそうでした。

戻ります。一人目の方は男性Oさん。

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Oさんには足柄SAまで送っていただきました。

すごく優しい方でした。

1時間ほど会話が盛り上がり、

沈黙が少しあっても、全然こわくない。

何この感情。会ったばかりなのに。この居心地の良さ。

素を出しやすさランキング日本17位くらいの方でした。

海外旅の話、お仕事の話、女の子のタイプの話、家族の話などなど、あらゆるお話をしました。

 

一番びっくりしたのが、シェアハウスの話で、Oさんは今物件を探しているとのこと。

そして僕はシェアハウスをしていて、今たまたま1枠空いていて、

入居者をちょうど募っているところだったんです。

その話をしたら、まさかの内見に行くかもという話になりました。

もしこれで住民になったら、めちゃめちゃ面白いですよね!

そんな話をしていると足柄に到着しました。

Oさんありがとうございました!!!

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(18時半、空は引くほど曇天)

 

15分ほど休憩をしていると、

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雨がまあまあ強めに降ってきました。

これはやばいとすぐに再開。

1時間ちょっとしたくらいで、

いつものように通り過ぎていこうとした車が、

僕の50メートル先くらいで止まりました。

 

「お!!!!キタコレ!」

僕は人生で、1番目のタイムが出るくらいのスピードでダッシュしました。(夢の6秒代?)

窓が開き、「名古屋までやで!」と言っていただきました。そしてすぐ車に飛び乗りました。

 

二人目:デラ熱い&ノリが良いGOTO(お父)さん

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GOTOさんには名古屋の手前の岡崎SAまで乗せてもらいました。

なんと以前に一度だけヒッチハイクの経験があるんだそう。

「ヒッチハイクしている人がいたら、いつか乗せてあげたかった」

というGOTOさんの言葉が本当にありがたかったです。

僕もいつか絶対にどなたかを乗せてあげることを心に誓いました。

 

約3時間弱、色んな話をしました。

意外にも色んな共通点が見つかって、楽しかったです(笑)

半年間欠かさず、ジムに行って、食生活に気をつけていらっしゃるとのこと。

僕もまさに今健康オタク中なので、

すごく気持ちがわかりました。一番は

「お酒を飲むなら、ハイボール!」

この糖質制限している人なら分かるあるあるに共感できた時、

僕は「GOTOさん」ではなく、「お父さん」くらいの親近感を持つようになりました。

 

個人的に嬉しかったのはGOTOさん(お父さん)が

僕に息子さんについての相談をしてくれた時です。

息子さんは野球部に入っていて、ピッチャー。

先輩の代と変わってすぐ、2試合に登板したんだけれど、

いずれも1アウトも取れず、自分から降板したんだそう。

息子さんの今の気持ちはどうなのか、

そしてどう言えばいいのかという内容でした。

 

僕も昔野球をしていたことがあったので、聞いてくれたんだと思います。

こんな通りすがりのガキにそんな大事な話をしてくれて、

なんだか嬉しかったです。

自分自身も現在、対人関係や心について、向き合っている話をしたのちに、

こう答えさせていただきました。

 

「息子さんの気持ちや現状を理解する。

それってなぜなんだろうね?

と気持ちよく答えられる雰囲気を作りながら、

質問をし、整理のお手伝いをしてあげる。

決して答えを提示したり、

無理やり行動を促させるようなことはしてはいけない。

自分自身で答えを見つけ、言葉に出してもらう。

人は言われたことや相手にやれと言われたことは絶対にやらない。

だから自分自身の口で言ってもらうことが大事」

 

このアドバイスは僕もある人から教えてもらって、

実践して、手応えがあったことでした。

二周り以上も違う僕の話をGOTOさんは、

すごくちゃんと聞いてくれました。嬉しかった。

 

またGOTOさんのお仕事の話や教育やご家族の話も

僕にとって新鮮で、これまで聞いたことがないお話で、興味深かったです。

そうこうと熱い話をしていると、岡崎に到着。

すると、まさかのGOTOさんから提案が!

 

「ヒッチハイク手伝っていい?」

めちゃくちゃ面白い展開でした!

もちろん「YES!」だったので、一緒にすることにしました。

GOTOさんはもうノリノリ。笑

約20年ぶりのヒッチハイクだそう。

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30分ほどしましたが、なかなかうまくいかず…。

ただ気持ちは本当に嬉しかったです!

GOTOさんはおそらくこれを機にヒッチハイクに目覚めると思うので、

今後成功して、喜びを味わってほしいと思います。

GOTOさん、デラありがとうございました!

 

そして、GOTOさんの息子さん。

今の山を越えれば、絶対に一皮絶対に剥ける! 

本当に応援してます!

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(見えにくいですが、岡崎に着いたのは22時前)

 

2時間ほどはなかなか見つからず。

もうすぐ日付が変わろうとしている。

夜遅い、そしてここから関西への道はかなりの渋滞らしい。

この状況で知らない人を受け入れてくれる車はあるのかと不安になっていました。

 

また少し訳あって、この時点で僕は京都にヒッチハイクで行くのはやめ、

名古屋駅まで行って、そこで終わろうと思っていました。

そのために僕は名古屋駅行と書いたスケッチブックを持って、

僅かな望みをかけて、ヒッチハイクを行なっていました。

そして、奇跡が起こります。

 

三人目:美男美女ご夫婦 Mr.&Mrs. スミス(仮)

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 (写真未入手&名前不明)

 

偶然止まってくれたこちらのイケメン&ビューティフルご夫妻。

(これよりMr.&Mrs. スミス)

 

名古屋駅までと思っていたのですが、まさか行き先が京都。

深夜にも関わらず驚きと嬉しさで発狂してしまいそうになりました(笑)

話した結果、なんと滋賀の大津SAまで乗せてもらうことになりました。

車に乗った時はすでに23時55分。本当に感謝です。

正直、まあまあ疲れていましたが、乗せてもらったので、

もちろん色々と元気に振舞おうと思っていました。

するとMrs.スミスさんから

「疲れているでしょう。ここから渋滞でかなりかかるから寝ててね。あ、飲み物あるけど飲む?」

もう僕は嬉しくって嬉しくって。

お言葉に甘え、仮眠を取らさせていただきました。

少し寝て、ちらっとカーナビのモニターで探偵ナイトスクープがやっていたのが見えました。

僕は面白そうだったので、寝ることもなく、チラ見で見ていました。

それに気づいたMr.スミスさんが後ろのTVを何も言わず付けてくれました。

なんたる優しさの塊。僕はこの時思いました。

どこぞやの5つ星のホテルよりもこの車の快適さたるや。

自己紹介もほぼ何もすることなく、何も知り得ない状況で、

本当にお世話になりました。

気づけば寝てしまっており、大津に着いていました。

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本当にありがとうございました。

僕はあんな夫婦になりたいなと心から思いました。

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(時間は朝の3時半を迎えようとしていました)

 

ここからは、大津SAの裏ルートで一般道に降り、

大津駅からの始発の電車に乗って、京都駅に向かいました。

すごくすごく長い夜でした。

お世話になった3組の方々には感謝です。

 

ヒッチハイク自体が目的なんじゃない。全力でやったからこそ見えること。それが大事 

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僕はよく友達にこう言われます。

「色んなことしてるよね。特に派手なこと」

確かにその節はあります。

 

アフリカへ民族生活しに行ったり、

留学に行ったり、海外インターンしたり、

休学したり、団体作ったり、

自分でただいま・お別れパーティを自主開催したり(笑)

事実、楽しそうなことや派手なことをするのが好きです。

ロマンってやつですかね。

 

ただ僕の中では、経験する”だけ”という名目で、

動くのはあまりイケてないと思っています。

それを経験した上で、得られることの方がもっともっと大事なのです。

もちろん、それをした上で何が得られるのかが事前に分かるはずはありません。

ただのフィーリングなのですが、絶対にその行動を起こす前には、

この行動をしたことで、なんかすげえものが得られるということを確信しています。

 

少し考えてみてください。

もしヒッチハイク自体を目的にしていたら、した瞬間に目的達成。

そうなれば、この先にどんな出会いや出来事が起ころうとも、

フォーカスをしていないので、その感情に気づくことなく、

気づきを逃してしまうでしょう。

おそらくその出会いなどを適当に扱ってしまうのではないでしょうか。

そうではなく、ヒッチハイクを全力で行い、すべてを楽しむ。

この意志さえあれば、やりきった後、必ず何かを感じ、掴みとれるでしょう。

 

始める前には何も目的がないかもしれません。

しかし本気でやることで、様々なことを考え、感じ、途中で目的が見つかるかもしれないんです。

今思えば、僕の人生の中で、

打算的にこの経験をすれば、

これが得られると考えたことで、

得られたことって一つもありませんでした。

経験していく中で、いかに軌道修正をし、

フレキシブルに考え、それすらも楽しむ。

こうやって、結果的に何か大事なものを得てきたんですよね。

 

もちろん、事前に目的や目標を明確化して置くのは大事だと思います。

でもそれに固執しすぎるのもどうなのでしょうか。

最初に決めたことなんて、あくまで予想の範囲。

それよりも実際に肌で感じたことを基に再設計することが大事なのではないでしょうか。

これって、ヒッチハイクに関わらず、すべてのことに言えますよね。

 

ちなみに最後に、僕が得た気づきをシェアしておきます。得られることはその人次第ですが、一応。

  • 辛さを微塵も感じなかったこと。すべての状況を受け入れ、楽しめた。おそらく鬱カミングアウトしたことで基準が変わったんだと思う
  • 色んな人と思い出を作って、ブログでお伝えして、ブログの共犯者(仲間・購読者)作っていくのありやな
  • 初対面だからこそ、あり得ない状況だからこそ、日常の初対面より、お互いに色んなことをぶっちゃけられ、めちゃ親密になれる。これ何かに活かせそう。
  • 次の章でシェアします(↓)

 

当たり前なんてない。全て議論になり得るんだ

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タイトルの通り。

これがヒッチハイクした中で一番大きな気づき。

ヒッチハイク=学生 という謎認識。

ヒッチハイク中にも、乗せてくれた人にも、

周りの人にも言われました。「学生?」なのかって。

この感覚分からんでもないですが、

少なくとも僕の価値観とは合っていません。おそらく、

 

ヒッチハイク=

お金がない人がすること、

ノリに任せた学生みたいなやつがすること、

カッコ悪い、身分や体裁を気にしろよ

=学生がすること

 

という不可思議な公式が通説として世で成り立っているのでしょうか。

この誰が決めたのか分からない公式で、

すべての話を進めるのは横暴ではないでしょうか。

僕の中では、刺激的でおもしろく、

精神力を鍛えられ、試行錯誤が必須で、

まさにサバイバル。色んな出会いもあり、

自分の運も分かる得る。

何とも素晴らしいコンテンツだと思っています。

 

兎にも角にも僕はこれを否定しようとは思いません。

僕が言いたいことは、

こういうことって日常的にあるよねということ。

この公式に従う人もいれば、そうじゃない人もいる。

どちらが正しいかを決めようというの話ではないのですが、

個人的にはどちらの意見であっても、

自分自身の意見を持っておくべきだと思っています。

こう考えると、全てのことが議論の対象(賛成・反対)になる。

これ、すごく面白くないですか?

僕は今回これに気づいて、めちゃくちゃワクワクしました。

言い換えれば、日常にいくらでも面白くなる要素があるってこと。

 

今回のヒッチハイクだけでなく、

今後もブログの中でも沢山のこういうシーンを

切り取ってお届けしていきたいと思っております。

直近では、鬱に対する考え方。

鬱患者は外に出るな、遊ぶな、発信するな、おとなしくしとけ的な認識が

頭に最初浮かびませんか?

こういうことをちゃんと議論していきたいのです。

事実を経験した人、イメージだけで言っている人、友達にそんな人がいる人、

色んな立場の人の意見を聞いて、議論したい。

なぜそう思ったのかとか聞きたい。

 

その人の当たり前は別の人の非常識かもしれない。

色んな意見を受け入れることで、

世界の見え方は変わってくるのだと確信しています。

 

最後に

ヒッチハイクが成功した時に言われる一番最初の会話

「君は学生さん?」

がこんなに大きな気づきになるなんて予想だにしませんでした。

この気づきが得れたのは僕自身が

ヒッチハイク自体に目的を置かずに、全力で挑んだからこそ。

何事も目の前のことに全力になれる人が得するように出来ているんですね。

 

今までは文字として落とし込めていた”だけ”のことが

経験も伴って、自分に浸透した瞬間って、

激アツですよね!

こういう瞬間に何度も立ち会っていきたいですね!